社長が「決め続けられる状態」をつくるための設計図
社長が一番疲れている理由
多くの社長が疲れている理由は、
仕事量の多さだけではありません。
- 何を優先すべきか分からない
- 判断の基準が毎回変わる
- 決めたあとも不安が残る
こうした状態が続くと、
経営は常に「迷いながら進むもの」になります。
意思決定構造設計プログラムは、
この迷いを構造的に減らすための考え方です。
社長業は「センス」ではなく「構造」
経営判断は、
才能や勘に頼るものだと思われがちです。
しかし実際には、
多くの迷いは構造が整理されていないことから生まれます。
- 判断すべきことと、しなくてよいことが混ざっている
- 見るべき数字と、見なくてよい数字が区別されていない
- 戦略と日常判断が分離されていない
意思決定構造設計プログラムでは、
社長の仕事を「感覚」ではなく
設計対象として捉え直します。
意思決定構造設計プログラムの基本思想
このプログラムの前提は、
非常にシンプルです。
社長の仕事は、「決めること」。
すべてを知ることでも、
すべてを管理することでもありません。
- 何を決めるのか
- 何を決めなくてよいのか
- 何を数字で確認すれば十分なのか
これらを明確にすることで、
社長は判断に集中できるようになります。
管理会計は「分析」ではなく「補助輪」
意思決定構造設計プログラムの中心にあるのが、
管理会計です。
ただし、
ここで言う管理会計は、
細かく分析するためのものではありません。
- 正解を出すための数字
- 他社と比較するための数字
ではなく、
「この判断で進んでよいか」を確認するための数字
です。
管理会計は、
社長の判断を支える補助輪であり、
判断そのものを代替するものではありません。
4つの設計ステップ
意思決定構造設計プログラムは、
次の4つのステップで構成されています。
① 決めることを決める
まず、社長が
「必ず自分で決めること」を明確にします。
- 売上・利益に関する最終判断
- 事業の方向性
- 大きな投資や人に関する判断
すべてを決める必要はありません。
「ここだけは社長が決める」
という範囲を定めます。
② 見る数字を絞る
次に、
その判断のために必要な数字だけを選びます。
- 毎月見る数字
- 判断の前にだけ見る数字
- 見なくてもよい数字
数字を増やすのではなく、
減らすことがポイントです。
③ 判断の基準を言語化する
数字を見ても、
判断基準が曖昧では迷いは消えません。
そこで、
- どこまでならOKか
- どこからは立ち止まるか
といった
自社なりの判断基準を言葉にします。
これにより、
判断が再現可能になります。
④ 任せる範囲を決める
最後に、
社長が考えなくてよい領域を明確にします。
- 数字の作成
- 日々の管理
- ルーティン判断
これらを手放すことで、
社長は「決める仕事」に集中できます。
戦略・DXとの関係
意思決定構造設計プログラムでは、
戦略やDXも重要な要素として扱います。
ただし目的は一貫しています。
- 戦略:やらないことを決めるため
- DX:社長の判断負荷を下げるため
流行や手段が先に来ることはありません。
常に、
社長の意思決定が楽になるかどうか
を基準に考えます。
このプログラムで起こる変化
社長業設計が進むと、
次のような変化が起こります。
- 判断スピードが上がる
- 迷いが減る
- 数字を見ることへの抵抗が下がる
- 社長が本来考えるべきことに時間を使える
経営が「重い作業」から
「選択の連続」に変わっていきます。
正解を教えない理由
このプログラムには、
「こうすべき」という正解はありません。
会社の規模、業種、
社長の性格や価値観によって、
最適な設計は異なるからです。
私の役割は、
正解を渡すことではなく、
自社で決められる構造を一緒につくることです。
いつやるべきか
意思決定構造設計プログラムは、
利益改善や戦略の見直しを経た社長が、
最終的に向き合う「社長の仕事そのもの」を設計するためのプログラムです。
いきなり取り組むものではありません。
数字が見え、戦う場所が定まり、
「次に何を決めるべきか」で悩み始めた社長のためのプログラムです。
当事務所では、
利益構造設計や事業構造転換といったフェーズを経てから、
この意思決定構造設計プログラムに進むケースがほとんどです。
それは、社長業の設計が
数字や構造から切り離して行えるものではないからです。
